貿易統計データ トピックス

対チリ輸出[2020年]

2020年の通関統計のうち、大きな変化があった一つはチリへの輸出であることが財務省貿易統計から見て取れる。
2019年の2,233億円から51.6%減額の1,080億円は国比較では最大の減額率である。[図表1]
その2大要因は「鉱物性燃料」の84.4%減額と「機械類及び輸送用機器」の44%減。[図表2]
「鉱物性燃料」のうち最大の減額は「軽油」で705億円から119億円の83.1%減。[図表3] 2019年が例年よりも多い輸出金額だったとはいえ、2015~2018年と比較しても半減。
一方、「機械類及び輸送用機器」の75%を占める「輸送用機器」の減額が850億円から438億円への48.5%減とこれも半減。[図表4] この「輸送用機器」の95%が「自動車」であり、これはチリに限らない2020年の日本からの輸出の特徴だった。 参考までに日本からの自動車輸出総額では前年比較で20.7%の減額であった。

ロジウム輸出入[2020年]

2020年の通関統計を振り返ると、目立って大きな動きを見せているのは輸出入ともに「ロジウム」であることが財務省貿易統計から見て取れる。輸出において、2019年の236キログラムから前年比増減率168.9%増の635キログラムと大幅な増加だが、金額にいたっては32億円から542.0%増の203億円の取り扱いとなっている。[図表1]
輸入は重量では640.3キログラムから0.2%増の641.7キログラムだが、金額が764億円から199.8%増の2,291億円である。[図表2]
これは産地の南アフリカでのコロナ禍による供給懸念が大きな理由。プラチナ(白金)族の金属(PGM)価格価格上昇したことに伴う。 月別で見るとこの傾向が2020年9月に更に拍車をかけていることがわかる。[図表3]
ロジウムは自動車の排ガス触媒に使用されるもので、製造業の生産回復で需要が堅調になった時期と重なる。 この傾向は2021年に入った今も変わっていない。